8月 17

夏休みに親戚が日本に遊びに来て(テキサス人です)、彼が持っていた Palm Pre を触らせてもらいました。大きさは iPhone よりはるかに小さく、角のとれた丸いデザインのために HT-03A よりも小さな印象です。フルキーボードが付いてこのサイズはとても魅力的です。液晶の解像度は同じなので表示がより精細な感じを受けます。正面の丸いスイッチを押すのではなく、上部のパワースイッチを軽く押すと起きます。iPhone とは違って Android のように初期画面は待ち受け画面になります。アプリケーションのメニューは右下のアイコンを押すといつでも呼び出すことができます。メニューは左右に複数のページを持つことができ、右下にインジケーターがありました。

Plam Pre Screenshot

Application Menu

画面の下は24pxほど表示部分があって、新着のメールや音楽の再生中はアイコンが表示されます。またその下の丸いボタンは一見トラックボールのように見えますが、ただのプッシュスイッチで、現在のアプリケーションをカード化することができます。

Calendar Card

Calendar Card

カードはマルチタスクの切り替えをする時に使います。カード化されたアプリケーションは上部にドラッグアウトすることで終了することができます。この辺はAndroiやWindowsMobileより遙かにスマートな方法だと思いました。画面下の丸いスイッチは最初トラックボールかと思いましたが、ただのプッシュスイッチです。ただしスイッチの左右は実はトラックパッドになっていて、左にフリックすると「戻る」動作、右にフリックすると「進む」動作になります。また画面の方にそのまま指をスライドすると、個別のアプリケーション実行時でもショートカットメニューを呼び出すことができます。

Shortcut Menu

Shortcut Menu

アプリケーションの設定やメニューは画面左上部のサブメニューボタンを押すことで呼び出すことができます。カット&ペーストなどもここから呼び出して使うようです。

Sub Menu

Sub Menu

また画面右上のステータスアイコン(電波状況、電池残量、モード表示など)を押すと、現在の詳細ステータスや、モードの切り替えメニューを呼び出すことができます。

Status Menu

Status Menu

音楽の再生はメディアプレイヤーで行いますが、iTuneからの転送、SDカードへの直接書き込み、Amazon MP3からのダウンロードに対応しているようです。音楽再生時にも画面右下に小さなインジケーターが表示され、そこを押すとミニプレイヤーを呼び出すことができます。

Music Notification

Music Notification

Mini Music Player

Mini Music Player

WEBブラウザーは驚くほどロードが速くて(もちろん日本国内なので無線LAN接続ですが)、iPhone 3GSよりも高速に思えました。日本語の入力はできませんが、日本語を含むページの表示はできました。またAndroidとは違ってマルチタッチをサポートしているので、ピンチによる拡大が可能です。

WEB Browser (History)

WEB Browser (History)

30分ほど触っただけなのですが、大変魅力的な端末だと思います。日本人にはAndroidよりアピールするのではないかと。残念ながら3G対応ではないですが、HSDPA対応だそうなので是非日本国内でも販売されるといいですね。

7月 17

以前は登録者にEarly Programとして公開するはずだったと思うのですが、いつの間にPalmからwebOSのSDKが一般公開されていました。名前とメールアドレスがあればダウンロードできます。またドキュメント、インターフェースガイドライン、サンプルアプリケーションもダウンロード可能です。ただドキュメント類はまだまだ途中公開といった感じですね。

SceneAnatomy

7月 09

ITmediaプロモバの伝えるところによると、NTTドコモは、2010年度をめどにスマートフォン向けのソフト配信サイトを独自に用意する計画を持っているそうです。

ドコモなどは従来、自社端末向けには「iモード」を経由しソフト販売を行っていたが、スマートフォン向けのソフトは、iモードから購入することができない。そのため、スマートフォンの普及に伴い、ソフトの販売ルートをグーグルなどに奪われる可能性が指摘されていた。

iPhoneの大きな魅力はiTune Storeで提供されるアプリケーションにあると思います。iPhoneとは違ってAndroidはMarketだけでなく、第3者が独自のマーケットを構築してもいいのですから、ぜひドコモには日本市場向けに独自のマーケットを構築していただきたいと思います。もちろん今までのような毎月課金のようなモデルは難しいとは思いますが、そうでないとiPhoneに対抗して良質なアプリケーションは供給されないと思います。iPhoneやS60とは違って、AndroidはPCを必ずしも必要としませんし、すでにインフラのあるドコモがそうした供給システムを構築すればGoogleに足りない部分を補えるのではないでしょうか。

7月 02

NTTドコモがOSにAndroidを搭載したHTC製のスマートフォン「HT-03A」を7月10日に発売すると発表しました。

NTT docomo HT-03A

やはりアプリケーションの購入方法はGoogle Checkoutのみ、のようです。国内のデベロッパーが有料のアプリケーションを販売できるようにならない限り、優れた日本語のアプリケーションは集まらないでしょうね。iPhoneとは違って、別にドコモがアプリを売っても良かったのですが、そこまでは踏み込めなかったのでしょう。オープンソースとは言っても、AndroidはGoogleのサービスと一体化した端末です。アドレスとメールはすべてGmailに預けて、写真はPicasa、動画はYouTube、マップとナビゲーションはGoogle Map、スケジュールはGoogle Calendar、とすればこんなにいい端末はないのですが、逆を言えばGoogleがやってないサービスはどうすることもできないので、この辺を独自アプリが解決できるといいのですが…。

6月 25

かねてより噂のあったHTCの第3世代Android携帯「Hero」が発表されました。完全にカスタム化されたUIで、ようやくiPhoneやPalmと比較できるレベルになっています。今後もいくつかのメーカーからUIをGoogleオリジナルからカスタマイズした携帯が出そうです。

しかし、これではこれからドコモから出るHT-03Aを買うのはちょっとためらいますねぇ。

6月 23

iPhoneの開発についてはNDAがあるのであまりブログなどに書くことができません。ただ以下の内容は書いても構わないだろうし、少し手続きで引っかかったところなのでここに書いておきます。

iTune Storeでアプリケーションを販売するためには、アメリカの国税庁(IRS)にW-8BENという書式を提出しなければなりません。そうしないとアメリカでの売り上げに対して売上税がかかり、さらに国内でも課税されるので税金を二重に払うことになります。米国と日本との取り決めにより、米国内に拠点のない事業者に対しては課税が免除される仕組みになっていて、W-8BENという書式はその課税免除のための申請書になります。W-8BEN自体はDeveloperサイトのフォーマットに記入すると、メールでPDFが送付されてきて、そこにサインしてアップルに郵送すれば替わりに提出してくれます。

ここでちょっと問題なのはW-8BENのためにEIN(Emploer Identification Number) という識別番号が必要なことです。(法人の場合。個人の場合は必要ないようです)このEINを取得するためには、別にSS-4という書式で申請しないといけないのです。

アップルのサイトにも書き方と申請方法が書いてあり、SS-4の用紙もダウンロードできるようになっています。ただし、IRSにある最新のもの(現在は2009年1月)より古いものです。自分はIRSのサイトから最新のPDFをダウンロードしてFAXしました。また、もし英語が堪能であれば、FAXせず直接電話すればその場ですぐに番号をくれるようです。FAX後、IRSのサイトには4営業日でFAXで番号を送り返してくれる、と書いてあります。が、それはあくまで米国内のことであって、日本には送ってくれません。待っていてもだめです。自分は7日経ってもFAXがないので直接電話しました。先にFAXしたということを伝えれば、担当者が調べてくれて、番号があれば教えてくれます。FAXしておいて後に電話する、これが一番簡単だと思います。

こういう電話で一番難しいのは、日本の名前のスペルを伝えることです。あらかじめ自分の名前と住所はスペルアウトできように練習しておくといいです。例えば、田中さんなら、TANAKAですから、「T as in TEXAS, A as is America…」というようにです。州の名前などなら確実だと思います。

お金にとても余裕があるという人は、弁護士に頼むという方法もありますが、電話一本で済むのでもったいないと思います。というか、これくらいの努力がないと海外でアプリケーションを売るのは無理ですよね。ちなみに無料のソフトを配布する分には上のような手続きはいりませんし、米国でも税金を払ってやるぜという豪毅な人も必要ないと思います。

2009年7月10日追記:

1ヶ月後郵送でIRSからナンバーが送られてきました。ちょうど1ヶ月ぐらいです。電話しなくても待っていれば送ってきてくれるようです。

6月 19

AndroidのSDKにはUIコンポネンツがPNG形式で入っていますが、それはあくまでもプログラミング上で呼び出さないとUIのパーツの形になりませんよね。自分はUIデザイナーなので、UIのスケッチを描くにはパーツの単位で用意されていないと面倒です。

そこでスケッチやワイヤーフレームのために、パーツをPhotoShopのファイルに構成し直しました。ただし、どれがどれかまだわからない部分もあるのでとりあえず自分に必要なものだけです。

ダウンロードは下のボタンからどうぞ。PhotoShop CS4で作成しましたがCS以降なら開くと思います。各パーツがレイヤー毎に分かれています。

ui-template

6月 16

いつ発売か正式なアナウンスはないですが、夏までにはドコモからアンドロイド携帯が発売されることと思います。こうして試しにアンドロイドのアプリケーション開発などをやってみているわけですが、実際のところ日本で成功するかどうかといわれたら、このままではそれは難しいのではないかと思います。もちろんGoogleのサービスを受けるモバイルという点では最右翼とは思いますが、検索なら通常の携帯でもできますし、地図アプリだってGmailだって別にAndroidではなければというわけではありません。

最大のライバルたるiPhoneには少なくともiTuneという強力な音楽環境が用意されていますし、現時点では完成度という点で数歩リードしています。App Storeも十分に魅力的なアプリケーションが揃っています。AndroidにもMarketがありますが、現時点では日本のデベロッパーはアプリを販売することができませんし、買うほうもGoogle Checkout以外の決済方法があるのかないのかアナウンスがありません。

iPhoneのアプリケーション開発をやってみて思うのは、言葉の問題はあるにせよ、少なくとも参戦するには十分なサポートが得られるということです。Androidが携帯端末として日本に根付くにはGoogleのサービスが他の端末より各段に使いやすいか、Googleのサービスだけでは足りない部分のアプリケーション開発をしようと思えるだけの環境を日本でも整える必要があると思います。

それでもAndroidにこうして期待しているのは、iPhoneは所詮はアップルの描くクローズドの世界の話であってオープンプラットホームではないからです。携帯電話にとどまらず他の情報端末にも展開できるのではないかという夢があるからです。目的によって形態が違ってもUIが共通の情報端末や家電、あるいは移動体(あるいはクラウドへ接続するユニ端末)へと広がっていくことができれば、携帯電話市場という限られたマーケットでのシェア云々というのではなく、普及することに意味が出るのではないでしょうか。そんな夢のために今しばらくAndroidに期待していこうと思います。